コンプレックスの強い人は、初対面の相手であっても、常に自分と相手を比べようとする心理が働きます。
そのため、新しい人間関係を構築する際に、大きな支障となります。
そこで今回は、コンプレックスが強い人の3つの心理と、コンプレックス癖を直すための効果的な方法についてご紹介していきます。
1.他人と自分を比べようとする。
コンプレックスが強い人は、往々にして「他人と自分を比べようとする」という心理が働きます。
例えば、年収・偏差値・仕事の成果… などです。
こうした「比べよう」する心理が働くと、意識がそこに集中して、なかなか相手と腹を割って話ができなくなります。
でも、世の中の物事というのは、全てが「数値化」できるわけではありませんよね。
そもそも比べられない
むしろ、「そもそも比べられないもの」の方が世の中には圧倒的に多いんです。
例えば、あなたが専門学校卒で、友人が大卒だとします。
この場合、専門学校と4年制大学というのは、そもそも比べる対象ではありません。
なぜなら、学ぶ内容が根本的に違うからです。
それなのに、「専門卒と大卒」という要素にこだわって比べようとすると…
わざわざ、しなくてもいい比較をしているわけですから、その分だけ余計なストレスや気苦労を抱えてしまうんです。
2.人間関係を勝ち負けや上下で考える
「他人と比べたい」という心理をもっと深いところまで掘り下げていくと…
そこには、人間関係を「勝ち負け」や「上下」で考えようとする卑屈な心理があります。
しかし、あなたと知り合いになった人は、別にあなたと「勝負」がしたいわけではないですよね。
単純に、「交友関係を結びたい」という目的であなたと交流をしているはずです。
それなのに、あなたが「どちらの方が勝っているか」にばかり気を取られていると…
両者の間で「食い違い」が発生しますから、相手は「違和感」を覚えます。
中身のある話ができなくなる
例えば…
相手は「仕事の内容」について話がしたいのに、あなたの中では「どちらが優れているか」なんて考えている… というような状態です。
これでは、肝心の会話の内容に集中できなくなります。
そのため、コンプレックスが頭から離れない人は、心の通った人間関係を構築しづらくなってしまうんです。
3.比べるポイントを探そうとする
コンプレックスが強い人の多くは、相手が誰であっても、「自分と比べるポイント」を探そうとします。
例えば、次のようなケースです。
あなたが、SNSなどを通じて新しい友人ができたとします。
もしも、新しい友人があなたよりも偏差値の高い学校を出ていた場合…
それが引き金になって相手にコンプレックスを感じ、相手と上手く人間関係を築けない、というようなケースです。
考えるべきことは他にもある
これは、「出身大学の偏差値」という、たったひとつの物差しで、自分と相手とを比べてしまったことが原因です。
でも、新しい友人ができたのなら、本来であれば、共通の趣味や出身地など、いくらでも話題はあるはずですよね。
「出身校の偏差値」なんていうのは、相手の数ある特徴の中の「たった一つの要素」に過ぎません。
それなのに、「出身大学の偏差値が自分よりも高い」という、その一点が頭から離れないがために、コンプレックスを感じ…
対等な付き合いができなくなってしまうわけです。
コンプレックスを解消するたった1つの方法
こうしたコンプレックスを抱えなくても済む方法はたった1つです。
それは…
「自分の目の前の課題に集中すること」です。
遠回りに見えて、これが最も有効で確実な方法です。
目の前の課題に集中しよう
例えば、あなたがプロの料理人を目指してお店で修行をしているとします。
あなたが、毎日の仕事に集中していれば、料理の腕前は確実に上達していくでしょう。
こうなれば、料理人と医者、料理人と会社員、などという、「本来比べるべきでないもの」は気にならなくなってきます。
そんなことを考えるくらいなら、自分の技術を磨くことに集中した方がよっぽど価値的だからです。
上を目指していく
上記の例で、もしも相手が同じ料理人同士であれば、互いの技術を比べることもあるかもしれません。
でも、その時は、お互いが切磋琢磨をしていくわけですから、コンプレックスなどを感じる必要はありませんよね。
相手のことなんて気にせず、さらに上を目指して毎日の課題を継続していくだけです。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、コンプレックスが強い人の心理として…
1.自分と相手を比べようとする
2.勝ち負けや上下にこだわる
3.比べるポイントを探そうとする
以上、3つのポイントについてご紹介してきました。
逆に言えば、あなたが自分と他人とを比べようとしてしまうのは、そうした自分の「なすべき課題」が確立されていないからです。
こうなると、なかなか自分に自信を持つことができませんから、うまくいっている他人と比べてコンプレックスを感じることになります。
もしも、「自分はコンプレックスが強い」という自覚があるなら…
まずは、自分の目の前の課題に集中するようにしましょう。