「他人と話す時、いつも自分が責められているように感じる」
「自分のせいだと言われているような気がする」
これらは、典型的な「アダルトチルドレン」の特徴です。
こうした「責められている」という感覚が重症になると、職場や対人関係にも支障をきたしてしまうことがありますから、早急に対策が必要です。
そこで今回は、あなたがいつも他人から「責められている」と感じてしまう原因と、対処法についてご紹介していきます!
全て自分の責任のように感じる
あなたがいつも「責められている」気がする、根本の原因は…
あなたの親が「否定的」な態度で、あなたに接し続けてきたことにあります。
つまり、あなたが小さい頃から親に否定され、「お前のせいだ」と言われ続けてきたために、あなたは他者から、いつも「責められている」と感じるようになってしまったんです。
これについては、
→【アダルトチルドレンの3つの特徴と対処法】の記事でもご紹介していますので、参考になさってみてください。
否定的な親は、往々にして、子供に対して「他罰的」な言動をします。
例えば、「子供のおもちゃが壊れてしまった」…というケースで考えてみましょう。
この時、否定的な親は、「お前がこんなおもちゃを選ぶから、すぐ壊れるんだ!」と、すぐに子供を「罰する」ような態度を取ります。
子供にしてみれば、おもちゃが壊れただけでも充分悲しんでいるのに…
そこでさらに、親から「お前のせいだ!」なんて言われてしまったら、心に深い傷を負うことになります。
「自分のせいにされる」という不安
本来であれば、おもちゃが壊れて「子供が悲しんでいる」ということを察してあげるのが親の役目です。
親が「お前は何も悪くないよ」と、優しく包んでくれるからこそ、子供は「壊してごめんね」と素直に謝ることができるんです。
それなのに、親から「お前のせいだ!」と言われてしまう…
こうなると子供は、自分に関係がないことでも、すぐに「自分が責められている」と考える習慣がついてしまうんです。
誰かのせいにしようとする
「自分が責められていると感じる」…この症状は、軽度であれば、ただの「気の持ちよう」で済ませることもできます。
しかし、これが「重度」になってしまうと…
「俺のせいじゃなくて、あいつのせいじゃないのか?」と、たえず『誰かの責任』にしようとします。
ここが、アダルトチルドレンの問題の厄介なところです。
問題が解決しない
例えば、あなたが運転をして仲間とドライブに行くとします。
そこで、道に迷ってしまった… というとき、仲間は当然、「あれ、この道違うんじゃないの?」のようなことを言いますよね。
このとき、「自分が責められている!」という感覚を絶えず持っている人は…
「俺のせいじゃない!みんながこの道で良いって言ってたじゃないか!」…という「反論」をします。
でも、あなたの友達はあなたを責めたわけではないんです。
ただ、「道を間違えたかもしれない」という現状を述べたに過ぎません。
一番必要なことは、「誰のせいか」ではなく…「どうすれば正しい道に戻れるか」、ただそれだけなんです。
「誰のせいか」なんてことを考えていたら、いつまでたっても目的地に着くことができませんよね。
それだったら、今すぐ地図を見て、正しい道を探した方がよっぽど「価値的」だと思いませんか?
誰のせいでもない
大切なのは、「問題解決」のためにはどうすればいいか… という、ただその一点だけなんです。
これは、特に仕事の場面では重要な考え方になります。
問題解決のために頭を使う
例えば、次のようなケースで考えてみましょう。
あなたの会社の取引先が、納期までに「納品が間に合わない」というような場合…
アダルトチルドレンは、真っ先にその取引先の担当者が「誰か」を考えます。
そして、自分が担当者なら、「自分のせいだ。自分が責められる…」と考えて、恐怖してしまいます。
反対に、自分が担当者でないと分かれば、「担当者のせいだ。俺のせいじゃない!」と考えるんです。
…はっきり言って、これでは、仕事になりませんよね。
おそらく、アダルトチルドレンではない、普通の社員たちが考えているのは…
「納期を早めてもらうにはどうすればいいか」
「納期の遅れによる被害を最小限に抑えるには、どうすればいいか」
…この「たった2つ」だけです。
しかし、アダルトチルドレンは、そういった「問題解決」のための頭の使い方に慣れていませんから、「誰のせいだろうか?…俺のせいじゃなくてよかった…」という不毛な考えから、先へ進めないんです。
対処法は?
対処方法は、先程の「納期」の例でもご紹介したとおり、「問題解決」にすべての神経を集中させることです。
「どうすれば、今の問題を解決することができるか」
まずは、この考え方を心がけるようにしてみましょう。
あなたが「問題解決」のために脳を使う癖がつけば、「誰のせいか」なんていうことを次第に考えなくなります。
…というよりも、「誰のせいか、なんてことを考える暇があったら、問題解決のために頭を使ったほうがいい」という発想に自然となってくるものです。
こうなれば、「しめたもの」です。「責められているような気がする」なんてことは、もう悩まなくなっていきますよ!
まとめ
いかがでしたか。
アダルトチルドレンと呼ばれる人の多くは、「誰のせいか」ということにこだわりすぎてしまい、「現状を良くする」ということに対して、上手く頭を使うことができません。
結果として、「現状がなかなか良くならない」…と言って落ち込んでしまうのですから、こうなると完全に悪循環ですよね。
誰も、あなたを責めてはいません。
あなたが問題解決に向けて取り組むことが、周囲の人たちにとっても「一番良いこと」だと考える習慣をつけるようにしましょう!