「自分は裏表のある性格だ」
そんな風に悩んでいませんか。
素の自分を決して表に出さず、中身が裏腹で、表面を取り繕おうとする…。
そういう人を世間では「裏表がある」と言います。
裏表がある人は、表面を取り繕って、うまく世の中を渡っているように見えますが…
いつか必ず行き詰まってしまいます。
そこで今回は、裏表がある性格のデメリットと、その唯一の直し方をご紹介していきます。
信頼されない
裏表がある性格の最大のデメリットは…
周囲の人から信頼されなくなることです。
裏表がある人には…
「内心は別のことを考えているのに、口では全く違うことが言える」
という特徴があります。
表面上は良い顔をする
極端な例で言えば…
部活の顧問の先生が大嫌いで、部員の中でも一番顧問を嫌っているような人が、顧問の前では良い顔をして、顧問にも好かれている… といったケースです。
この場合、上手くやっているように見えても、実際のところは…
「顧問に対してだけ」上手くいっているに過ぎません。
親しい友人なら、「本当は顧問を嫌っている」のを知っているわけですから、こうした裏表のある行動は、確実に周囲からの信頼を失います。
なぜなら…
そういう性格なら、顧問以外にも同様の対応をするのが容易に想像できるからです。
「どうせ顧問だけじゃなく、友達のことだって悪く言って、表面上は何食わぬ顔をしているんだろう…」
なんて思われて、やがて人が離れていき、最終的には孤立してしまいます。
なかなか直せない
しかし、裏表のある人の多くは…
こうした行動を「良いこと」だと思い込んでいるケースがままあります。
「自分の素の嫌な部分を隠して良い面を見せているんだから、それって結局良い事なんじゃないの?」という発想です。
ひょっとしたらあなたも、「裏表がある性格」を自覚しつつ、あまり本気になって「直そう」とは考えていないのではないでしょうか。
しかし、前項でお話ししたように、裏表がある性格の人は…
「人から信頼されず、人が離れていってしまう」
というリスクがあります。
一生の友人ができない
また、裏表のあるタイプは、その場その場をうまく切り抜ける能力には長けているものの…
「他人と一生の友情を結ぶ」ことが苦手です。
いつも自分の素を隠しているため、腹を割って話し合う親友ができにくいからです。
そのため、表面上はどれだけ人と仲良くしているように見えても、「みんないつか離れていく…」という危険を絶えず抱えて生きていくことになります。
こうしてみると、裏表のある性格というのは、「賢く世渡りしている」ように見えても、実際のところは失うものが多く、かなり「リスク」が高いと言えるでしょう。
裏表がある性格の直し方
「裏表がある性格」を直す方法はたった1つです。
それは…
「素の自分の良くない点を直す」
これ以外にありません。
しかし、裏表がある人の多くは、「素の自分を出すと嫌われるかも…」という恐怖と悩みを潜在的に抱えています。
そのため、素の自分を前面に出すことができず、表面を取り繕っているうちに…
「裏表がある」と言われたり、あるいは本当に裏表のある性格になってしまうわけです。
自分の嫌な部分を隠そうとする
例えば、次のようなケースです。
ある人が、自分のことを「ねたみ深い性格」と自覚し、悩んでいるとします。
自分よりも幸せそうな人や能力が高い人をみると、ついねたんでしまう… というタイプですね。
こうしたねたみ深い性格は、直せるならすぐに直すに越したことはありません。
とは言え、幼少期から長期に亘って形成されたそうした性格は、直そうったってそう簡単に直せるものでもありません。
すると、この人は、自分のねたみ深い性格を隠すために、周囲に「ねたんでいる」ことがバレないよう、内面を隠して振舞おうとします。
いつかは見破られる
しかし、いくら表面上を取り繕い、「ねたんでいない」ことをアピールしたところで、見る人が見れば…
「実は内心、ねたんでるんじゃないの?」って、いつか見ぬかれてしまいます。
こうして、周囲からは「裏表のある性格」と言って非難され…
また、自分自身でも「裏表があるよなぁ…」と改めて自覚し、自己嫌悪に陥ってしまうわけです。
直すのは難しい
多くの人は、自分の素を出そうと思ってもなかなか思い通りにはいきません。
上記でご紹介したように、自分の素の状態に「問題がある」のを自覚しているため…
「素の自分を出すと嫌われてしまう」という恐怖があるからです。
こうなると、「素の自分の問題点を直す」ことこそ、「裏表のある性格を直す」唯一の方法ってことになります。
自分の問題点を自覚する
上記の例で言えば、「ねたみ深い性格」です。
こうした自分の問題点や欠点に気がついているのなら、まずはそれを直すようにしなければいけません。
難しいのはもちろんですが、しかし、少なくとも…
「自分はねたみ深い性格である」という自覚がある分、まだ直せる見込みがあります。
「素の自分には問題がある」と自覚できるなら、それを隠そうとするのではなく、直すことを最優先で考える…
これこそが、裏表のある性格を直すための唯一の方法です。
まとめ
いかがでしたか。
裏表がある人の多くは、「自分の素の状態に自信が持てない」という特徴があります。
しかし、だからといって、素の自分を隠し続けると、それはストレスになります。
また、周囲にも、隠していることを見抜かれてしまうため、信頼されなくなっていきます。
「素の自分を隠そう」と考えるのではなく…
「素の自分には問題点があるから、それをまずは直そう」
そのように心がけてみるようにしましょう!