何でも正直に言ってしまうのは、はたして正しいことなのでしょうか?
世の中には、「正直に伝えない方が良いこと」というのも確実に存在します。
今回は、あなたが「言うべきかどうか」を迷ったときに知っておくべき、「正直に伝えるべきでない3つのこと」についてご紹介していきます!
正直は良いこと?
「正直」などのキーワードで検索すると、「隠し事はいけない」「すぐに正直に伝えなければいけない」なんてことがよく書いてありますよね。
ビジネスや自己啓発の本などを読んでみても、「正直」は最大の美徳であるかのように書かれています。
でも、そんなことは… 小学校の頃からさんざん言われていることですから、もう分かりきっているんですよね。
しかし、日本語には、「言わぬが花」という諺もありますから、何でもかんでもバカ正直に言えばいい… という事でもないんです。
それに、あなたが社会で実際に生きてきた中で、「正直に言わなきゃ良かった」というケースも多々あったはずです。
1.他人を傷つける恐れがあること
基本的に、他人を傷つけるようなことは、たとえ本当のことであっても言うべきではありません。
特に、女性の「美しさ」に関することはそうです。
極端な例で言うと…
女性が髪型をショートカットにして、「変かな?」と聞かれたときに、正直に「変だよ」と答えるようなものです。
こんなの、デリカシーのかけらもないですよね。笑
あるいは、「5キロのダイエットに成功した!」と喜んでいる女性に対して…
「見た目はそんなに変わらない」なんてことを口にしてしまうのは、たとえ本当のことであっても、やはりNGなんです。
言葉は相手を喜ばせるためにある
上記でご紹介したケースは、いずれも言われて全く嬉しくない言葉ですよね。
「言うべきか、言わざるべきか」を迷ったときは、「相手が喜ぶかどうか」というのを基準にしてみるようにしましょう。つまり…
「これを言ったら相手は傷つく」
という可能性があるなら、たとえ本当のことであっても、無理に口に出して言う必要はない…ってことなんです。
2.相手の隠し事
また、相手が「隠し事」をしていて、あなたがそのことを知っている… という場合。
相手に向かって、相手の隠し事をハッキリと指摘するのはNGです。
例えば…
あなたの友人が、あなたに「お金を貸して欲しい」と言ってきたとします。
でもあなたは、友人が「お店で悪い女性に騙されている」ことを知っている… というケースです。
ここで、あなたが、
「どうせ、あの女に貢ぐんじゃないのか?騙されてるだけだから、もうやめておけ」
…なんて言ってしまうのは、やはりNGです。
これを言われた友人は、
「いや、あの人は本当に素晴らしい女性だ!お前に何が分かる!」
と言って、さらに「かたくな」になってしまいます。
話の方向性が変わってしまう
上記の会話文を見て、話の「方向性」が変わってしまったことにお気づきでしょうか。
最初の話題は、「お金を貸してくれないか?」ということだけでしたよね。
でも、いつのまにか、「友人の彼女は良い人かどうか」に、話の方向性が変わってしまっています。
原因は、あなたが「友人の女性関係」を口にしてしまったからです。
相手が隠していることを、たとえ本当であっても、わざわざ掘り返して指摘する必要なんてないんです。
上記の例からも分かる通り、それをしてしまうと話が「こじれて」しまいます。
あなたは、「お金はない・貸せない」ということを伝えるだけで十分なんです。
3.正直に言うと全員が損をするケース
世の中には、正直に言うことが「必ずしも美徳ではない」という場面はままあります。
例えば、実際の仕事の場面で考えてみましょう。
製造業などでは、製品の大きさの誤差に対して、「±0.5ミリ」という風にNGの基準が定められています。
ここで、+0.6ミリの製品が上がってきた、という時…、
「±0.5ミリの基準を超えているから、廃棄しましょう」なんて言ってしまうのは、あまりにもバカ正直というものです。
その製品を作るために費やされた、材料費や人件費などが全て無駄になってしまいます。
バブルの頃ならともかく、今はどこの職場でも、少しでもコストを下げることが肝要ですから、ちょっとぐらいのNG品なら「なんとか使ってもらう」という発想が必要です。
社会には「特例」が多い
なぜなら、そのお客さんにとっては…
「本当は、サイズが0.7ミリオーバーしていても使えなくはないけれど、一応、基準を±0.5ミリに設定している」なんてことは、実際によくあるからです。
ですので、こういうときは…
「これ、ちょっとだけサイズが大きめなんですけど、何とか、お客さんに使ってもらえませんか?廃棄すると、けっこうなロスになりますよ?」
と、上司に相談して無理やり顧客にねじ込む… というくらいのしたたかさが社会には必要です。
何でもかんでも「規格外だからダメです」なんて正直に言うことが、必ずしも良いことだとは限らないんです。
結果を重視する
正直に言うべきか言わないべきか迷ったときは…
まず、「実際に言ったらどうなる」「言わなければどうなる」という結果をシミュレーションしてみましょう。
そのときの判断基準としては、「どちらが多くの人が幸せになるか」というポイントを重視しましょう。
冒頭の例で言えば…
髪を切った女性に「似合う?」と聞かれたとき、嘘をついて「似合う」と答えたほうがいいのか、それとも、正直に「似合わない」と答えたほうがいいのか…
このとき、「どちらの方が、相手の女性は幸せか」ということが最も重要です。
もちろん、その女性との関係にもよりますが、少なくともあなたの彼女や親しい女性であるなら…
やはりここは笑顔で、「似合うよ、とても可愛いよ」と褒めてあげることが、より「幸せな人が増える」…ということなんです。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、「たとえ本当でも、正直に言わなくて良いケース」として…
1.相手を傷つける恐れがあること
2.相手の隠し事
3.相手もあなたも損をすること
以上3つのケースについてご紹介してきました。
実を言うと、「正直かどうか」というのは、場面によってはそこまで重要ではないことがあるんです。
正直に言ったせいで、言わなかったときよりも大勢の人が損をする… なんてことは、社会には往々にしてあります。
むしろ重要なのは、「どれだけ多くの人が幸せになれるか」ということですから、言うべきかどうかを迷った時は、是非、このポイントを考えてみるようにしましょう!