毎日普通に仕事をしていた人が、ある日突然「うつ病」になった… そんな話を聞いたことはありませんか?
うつ病というのは、「うつ気味の性格」の人がなるものだと思われがちですが…
実は、厳しい職場の環境などが原因でうつ病になるケースも数多くあります。
うつの原因を知って、正しく対処していくことが、うつの予防には最も効果的です。
そこで今回は、残業や長時間労働などが原因で「うつ病」になってしまう「7つのケース」についてご紹介していきます!
1.納期が厳しすぎる
仕事でうつ病になってしまう最大の原因は「納期の厳しさ」です。
特にIT業界などは、通常なら3日かかる業務を「今日中に終わらせる」なんてこともザラにあり、納期が非常にシビアです。
あなたが連日残業をしなければならないのも、そもそもは納期が短すぎるからではないでしょうか。
「納期」に追われるように仕事をしていると、いずれ頭の中の中が納期でいっぱいになり、精神に支障をきたしてしまいます。
納期よりも体を大切にする
納期なんかよりも、大切なのはあなた自身の体です。
そのため、あまりにも厳しい納期を要求してくるような職場なら、転職も視野に入れておきましょう。
納期を守ることは確かに大切ですが、そもそも無理な納期ばかりを社員に強制しすぎる会社は長くは続きません。
2.完璧主義的な性格
こうした大量の作業量に対して、「適度に手を抜く」ことができる人は、うつ病にはなりにくいです。
反対に、どんな仕事でも「完璧」にこなそうとしてしまう人ほど、うつ病になってしまいがちです。
「適度に手を抜く」ことを覚えましょう。
あなたが提出した仕事は、上長がチェックしますよね。
ですから、あなたの仕事の精度は、8割もできていれば十分です。
「まあこんなもんかな」という段階で提出しておいて、ミスがあればそのときに直せば済む話です。
ミスはあなたのせいではない
たとえミスがあったまま客に納品されても、それは最終チェックを行なった上長の責任ですから、あなたのせいではありません。
客からクレームが来ても、「あ、そう?」と気楽に流すくらいでちょうどいいんです。
それよりも、あなたが完璧に仕事をこなそうとして「うつ」になることの方が、よっぽど深刻な問題です。
3.責任感が強い性格
また、「責任感が強い」というのも、うつ病の原因の最たるものです。
責任感が強い人は、体調が悪い時でも「自分が1日抜けたら納期に間に合わない」と考えてしまいがちです。
所詮は客の都合
でも、何度も言いますが…
仕事の納期なんて、所詮は「客の都合」ですから、あなたが命を張って守るほど価値のある物ではありません。
「自分ひとりぐらい休んだって、誰か代わりをやってくれる」
「納期に2,3日遅れたって、客が勝手に対応するだろう」
…この程度に考えておくくらいでちょうどいいんです。
また、そうなってもいいように、あなたの不在時に仕事をサポートしてくれる同僚や後輩を育てておくようにしましょう。
4.長時間労働が多い
早朝から深夜まで、長時間の仕事を続けていると、次第に仕事のメリハリや時間の観念がなくなってきます。
たとえば、昼食の残りをデスクに置いておいて、それをつまみながら深夜まで仕事をして、おもむろに深夜のコンビニで夜食を買う…
こんなのは、完全に危険信号です。
疲れたときは、ハッキリと「今日はもう帰ります」と伝え、自分をいたわってあげるようにしましょう。
5.勤務時間が不規則
毎日深夜まで残業し、睡眠時間はわずか2,3時間、翌日も起きてすぐに職場へ向かう…
こうした状態が続くと、心身ともに不健全になって、うつ状態を引き起こしてしまいます。
まずは、毎日決まった時間に寝ることを最優先し、これができないような職場なら早々に辞める… これくらいの考えでいるようにしましょう。
6.先が見えないこと
また、「先が見えないこと」や「将来への漠然とした不安」も「うつ」の最大の要因の1つです。
例えば、「これだけの仕事をこなせば、昇給して、課長に昇進できる」ということがあらかじめ分かっていれば、仕事のモチベーションも保ちやすいですよね。
でも、そんな職場は「まれ」です。
「いくら仕事をやったところで、全く先が見えない」
「会社だって、いつ潰れるか分からない」
…というような職場がほとんどです。
こうなると、ある日突然…
「自分は一体、何のためにこんなに一生懸命仕事をしているのか…」という気持ちに襲われてしまうんです。
社員を酷使するような会社に将来はありません。
そんなつまらない会社の納期などではなく、あくまでもあなた自身の夢や目標を優先するようにしましょう。
7.運動不足
また、運動不足も「うつ病」の原因として挙げられます。スポーツ選手に「うつ病」の人が少ないのはそのためです。
基本、体を動かし続けている人は、血流が停滞しませんから、うつ病になりにくいんです。
でも、上記でご紹介しているような、過酷な労働状態が続くと…
どうしても、「1日十時間以上デスクに座りっぱなし」なんて事になりがちです。
夕方は決まった時間に退社して、1駅分を徒歩で帰宅したり、ジムに通う時間を確保するなどして…
「それができない職場なら辞める」くらいの心持ちで仕事に接するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、仕事が原因で「うつ」になる、7つのケースについてご紹介してきました。
1.納期が厳しすぎる
2.完璧主義的な性格
3.責任感が強い性格
4.先が見えない
5.長時間労働が多い
6.勤務時間が不規則
7.運動不足
もしも、あなたの職場環境がこれらすべてに当てはまったなら、確実に「危険信号」です。
職場を移るか、休暇を取るなどして、早急に対処するようにしましょう!