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ダウン症は遺伝する?結婚相手の親戚にダウン症児がいた時の対処法

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ダウン症って、実は「遺伝によって発症するケースは極めて少ない」というのをご存知でしょうか。

世間一般では、「ダウン症は遺伝するんじゃないの?」と言われがちですが… これは、あくまでも「俗説」に過ぎないんです。

ですので、「親戚にダウン症がいたことを理由に結婚を断られる…」というのは、医学的には「根拠がない」ってことになります。

あなたが結婚をする際、お互いの家系のダウン症が結婚の障壁とならないよう、今回はダウン症のタイプと発生原因について詳しくご紹介していきます。

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親戚にダウン症児がいると結婚で不利になる?

冒頭でお話しているように、「ダウン症の原因は遺伝らしい…」というのは、俗説に過ぎません。

しかし、親戚にダウン症児がいた場合…、

世間一般では、こうした俗説を真に受けて、「結婚に不利になる」ということがあります。

相手の親から結婚を断られるケースも…

例えば、あなたが真剣に結婚したいと考えている相手がいたとします。

もしも、あなたの結婚相手の親戚に「ダウン症児」がいた場合…

たとえあなたが、「彼女と結婚したい!」と考えていても、あなたの親戚が彼女との結婚を許してくれない可能性があります。

あるいは、逆のケースで…

あなたの親戚にダウン症の子がいた場合、彼女の親や親戚は、そのことを理由にしてあなたとの結婚を断るかもしれない…ってことなんです。

「ダウン症は遺伝する」は俗説

「ダウン症の原因は遺伝」…というのは、あくまでも「俗説」に過ぎません。

しかし現状では、「親戚にダウン症児がいるから」というのを理由に「破局」を迎える… という、悲しい事態を多くのカップルが経験しているんです。

ですので、あなたは恋人との結婚に際し、ダウン症の「正しい発生原因」を知っておく必要があります。

そこで次に、ダウン症の原因のほとんどが「実は遺伝ではない」と言える理由についてご紹介していきます!

ダウン症には3つのタイプがある

一口に「ダウン症」といっても、実はその発生原因によって3つのタイプに分類されます。

1.標準型
2.モザイク型
3.転座型

の3タイプです。

ですので、仮に、あなたの結婚相手の親戚に「ダウン症児がいるらしい」ということが分かった場合…

「じゃあ、結婚は諦めなきゃいけないの?」と性急に考えるのではなく、まずは上記の3タイプのうち、「親戚は、どのタイプのダウン症なのか」ということをちゃんと確認しておく必要があります。

なぜなら、ダウン症は、そのタイプごとに発生の原因が異なるからです。

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1.標準型

まず、ダウン症の原因についておさらいしておきましょう。

ダウン症というのは、「染色体の本数の以上である」という話はおそらく耳にしたことがあるかと思います。

通常、細胞の中に22本あるはずの染色体の数が1本増えて、「染色体が23本」になった子供を「ダウン症」と呼びますが、これは「標準型」のダウン症のケースです。

遺伝とは関係なく偶然に起きる

そして、この「標準型」のダウン症は「偶発的」に起きます。

「偶発的」というのは、「全くの偶然で起きる」…という意味です。

つまり、子供が標準型のダウン症である場合、両親の染色体の状態は全く関係がない… ということなんです。

そして、この「標準型」は、ダウン症の全症例の実に「95パーセント以上」を占めます。

これが何を意味するか… もうお分かりですよね。

つまり、ダウン症として生まれてきた子の95パーセント以上は、親の染色体の状態に関係なく、「偶然そうなった」ということなんです。

仮に、あなたの親戚に標準型のダウン症の子供がいたとしても、そのこととあなたの子がダウン症になることとは何の因果関係もない、ってことなんです。

ですので、「親戚が標準型のダウン症」であるならば、それを理由に結婚を断る、断られるというのは…

「全く正当な理由がない」ということになります。

2.モザイク型

モザイク型は、ダウン症全体のわずか2パーセントほどです。

通常、染色体は1つの細胞の中に22本入っているのですが、モザイク型では、21番目染色体が「3本」のものがあり、染色体3本の細胞と、染色体2本の細胞とが「混在」しているため、「モザイク型」と呼ばれます。

そして、このモザイク型も、遺伝ではなく完全に偶然によって起きます。

3.転座型

最後、3つ目は「転座型」です。

これは、21番染色体が、ほかの染色体とくっついた「転座染色体」があるために起こるダウン症です。

こちらは全体の4パーセントほどですが、そのうちの半分、つまり約2パーセントは「遺伝」が原因とされています。

つまり、ダウン症全体のわずか2パーセントの「転座型ダウン症」… これだけは、「転座染色体」を持つ親からの「遺伝」によるもの、ということになります。

まとめ

今回は、「親戚にダウン症児がいることを理由に結婚を断られたときの対処法」と題し、ダウン症の「タイプ別の割合」についてご紹介してきました。

以上をまとめると、ダウン症全体の、タイプごとの割合と発生原因は…

1.標準型 
95% 偶発的に起こる

2.
モザイク型 
2% 偶発的に起こる

3.
転座型 
2%は偶然、残り2%は遺伝によって起こる

となります。

つまり、全体のわずか2パーセントである「転座型ダウン症」を引き起こす「転座染色体」を親が持っていた場合のみ、遺伝する可能性がある…

しかし、95パーセント以上の「標準型ダウン症」は、全くの偶然であるため、遺伝とは関係がない… ということになります。

ですので、もしもあなたや結婚相手の親戚にダウン症児がいた場合…

その子が「標準型なのか、モザイク型なのか、転座型なのか」をちゃんと確認するにしましょう。

転座型以外の、ほとんどのダウン症は標準型で、「遺伝とは無関係」ですから、本来、結婚を断る理由にはならないんです。

ご結婚の際には、ぜひ、参考になさってみてくださいね!

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