世の中には、「相談が苦手な人」っていますよね。
すぐに人に相談していれば解決していたはずが、相談しなかったせいでいつまでも問題を抱え続ける… なんていう経験があなたにもあるのではないでしょうか。
そこで今回は、上手く相談ができない人の3つの特徴と、その改善策についてご紹介していきます。
相談が上手な人とは?
「人にうまく相談できない」…このテーマを考えるにあたり、まず初めに「相談が上手な人はどうか」という点を考えてみましょう。
相談が上手な人というのは、概ね次の3つのポイントをよくわきまえています。
●要点を簡潔に述べる
●相談するタイミング
●相談する相手
いかがでしょう。「あー、確かに」って思いませんか?
最適な相談をすれば最適の策が得られる
つまり、相談が上手な人は、何か悩みや問題があったとき…
●「何が問題か」をちゃんと把握していて、
●手遅れにならないよう、最適のタイミングで、
●最も相談すべき相手に、相談ができる
…っていうことになります。
例えば、「車が故障した」というケースであれば、相談上手な人は…
「車が故障してしばらく直らないから、明後日の約束には行けそうにない。誰か車で迎えに来てくれないだろうか」
…と、すぐに相談ができます。
すると、相談された方も、「わかった。じゃあ今日中に車を出せる人を探しておくよ」って言えるんです。
このようにして、「正しく」人に相談をすることで、最適の解決策が得られるわけです。
そして、逆に言うと…
「相談できない」「相談できる人がいない」と言って悩んでいる人というのは、この3つのポイントがちゃんとできていない…ってことになります。
では次に、それぞれのポイントについて見ていきましょう。
1. 要点を簡潔に述べられない
相談が苦手な人の多くは、要点を簡潔に述べることができません。
そのため、本来は要点をすぱっと話さないといけないのに、だらだらと関係のないことを話してしまい、相手にも内容がうまく伝わらないんです。
例えば、次のようなケースです。
あなたが、完全に彼女の尻に敷かれていて「全く自由がないんだ!俺の悩みを聞いてくれ!」と、友人に話をしたとします。
あなたに相談された友人は、てっきり「彼女の尻に敷かれないためにはどうすればよいか」という相談を持ってきたんだと思いますよね。
しかし、相談が下手な人というのは…
「彼女の尻に敷かれている、全く自由がない、生活をすべて支配されている、」
…というような、現状の愚痴ばかりを友人に話すわけです。
根本原因が分かっていない
でも、いくら現状の悩みや愚痴を話し続けたところで…
「そもそもなぜそんな状態になったのか」という根本の原因を伝えないままだと、相談された側もアドバイスのしようがないんです。
そこで、上記の「彼女の尻に敷かれている」という問題の本質を探っていくと…
実はあなた自身に「依存癖」があり、あなたが「彼女なしでは生きられない」という性格であったことが判明します。
こうなると、すべての原因は「依存癖」ってことになりますから、相談するときは「たったの1フレーズ」で済みます。すなわち…
「実は俺、彼女に依存しているんだ… どうすればいい?」と、これだけで済みます。
あなたが友人に対して初めからこの一言を言っていれば、問題が非常にシンプルになりスッキリするわけです。
相談をされた方も、「依存関係を解決したいんだな。彼女に依存しないための方法は…」というように、的確なアドバイスができるわけです。
人に相談をする時は、ぜひ、問題の「根本的な原因」をよく考えてから伝えるようにしてみましょう。
2. タイミングが遅い
「最適のタイミングで相談できない」というのも、また相談が下手な人の特徴です。
極点な例で言うと…
「来月までに対策が必要」という話なのに、月末ギリギリになって相談してしまう…ってことです。
こんなの誰が聞いても、「なんでもっと早くに言ってくれなかったの??」って、思ってしまいます。
他人への相談が遅れてしまうのには様々な理由が考えられますが…
そこには、「相談して叱られるのが怖い」という心理もあります。
⇒【 責められることを恐れる心理 】
こちらの記事も、ぜひ参考になさってみてください。
でも、相談が遅れれば遅れるほど「もっと叱られる」わけですから、問題がわかった時点ですぐに相談した方がいいんです。
3. 相談すべき相手がわかっていない
相談するべき相手は、正しく見極めなければなりません。
例えば、「車が故障した」というケースで…
「車が故障したため、あさっての約束には行けない。誰か車を出してくれないだろうか」と、相談するとします。
このとき、車を持っていない人に相談するでしょうか?
相談するとしたら、車を持っている人か、またはその友人に話しますよね。
でも、相談が苦手な人というのは、往々にして「問題解決に全然向いていない人」に相談して、それで「せっかく相談したのに…」ってことになってしまうんです。
「誰に相談すれば一番解決が速いか…」ということを考えてみるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、相談がうまくできない人に共通する特徴として…
1.
要点を簡潔に述べられない。ダラダラと愚痴を話してしまう。
2.
相談のタイミングが遅いため、相談しても「手遅れ」になりやすい。
3.
相談すべき相手がわかっていないため、全く解決に向いていない人に相談したりする。
以上3つのポイントについてご紹介してきました。
相談を正しくできさえすれば、それだけで世の中を上手に渡っていくことができます。
ぜひ、参考になさってみてくださいね!