「老後が不安だから、結婚はしておいたほうがいい」
「独身だと、老後が寂しい」
という意見をよく耳にしますよね。
でも、これって、本当に正しいんでしょうか。
今回は、
「独身だと、老後が不安だから…」
「独身だと、老後が寂しいから…」
という考えが、結婚の動機として「正しくない」と言える3つの理由についてご紹介していきます!
1.老後も愛し合っている夫婦は少数派
仮にあなたが30歳で結婚するとして、「老後」として想定しているのは70歳頃ですよね。
つまり、結婚から約40年後です。
でも、40年もの間、夫婦が深く愛し合っているケースって… 実際のところ、かなり「まれ」です。
TVは成功例しか紹介しない
テレビなどでは、
「熟年夫婦2人で田舎暮らしを満喫する」
「仲睦まじい老夫婦」
「孫に囲まれて幸せな老後」
というような番組がよく紹介されていますよね。
ひょっとしたら、あなたも、こうした「仲睦まじい老夫婦」の番組を見て…
「老後のためにも、やっぱり結婚しておいたほうがいいのかな…」
と、お考えかもしれません。
確実に少数派である
でも、こういう「仲睦まじい老夫婦」って、確実に「少数派」なんです。
もしも多数派だったら、テレビでわざわざ紹介する必要はないと思いませんか?
少数派だからこそ、視聴者が「見たい」って思うんです。
「年をとっても仲良く暮らしている夫婦は全体のごく一部」
まずはこのことを「事実」として認識しておく必要があります。
2.「老後のため」のハードルは高い
また、「老後の安心のために結婚」と、口で言うのはたやすいですが、実際にこれを「実現」させるとなると…
かなり「ハードルは高い」と言わざるを得ません。
熟年離婚は年間3万件以上
まず、前項でもご紹介したように、「老後の不安解消」というのは…
老後の時点まで、夫婦が愛し合っていること… これが「前提」になります。
でも、近年では「熟年離婚」なんてのも多く…
「あともうちょっとで老後」というタイミングで夫婦が別れてしまうことだってあります。
熟年離婚は、1995年頃から全国で年間3万件を突破し、離婚件数全体の実に「15%以上」を占めるに至っています。
こうなると、「老後のために」という目的で結婚していたはずなのに…
20年以上の結婚生活を経て、結局「老後の不安解消」という『本来の目的』を果たせなくなってしまうわけです。
子供がちゃんと育っているかどうか
また、老後を考える上で、
「子供が、ちゃんと元気に育っていること」
これも重要になりますが、「ちゃんと」というところがミソです。
近年のように、非行や引きこもり、若年層の就職難、貧困化などが進んでいくと…
「子供がまともに育つ」ということだけでも、かなり大きなハードルです。
実際、あなたの周囲を見渡してみて、「親孝行な友人」ってどれくらいいますか?
これまた、少数派ではないでしょうか。
要は、「老後のために」と一口に言っても、そのための労力は…
40年間の長きに渡る、「苦労の積み重ね」…ってことになります。
あなたは、それに耐える「覚悟」があるでしょうか?
3.強制力はない
3つめのポイントは、「老後のために結婚する」という目的で結婚したからといって…
その保証はどこにもない、ということです。
夫婦の両者が「老後のために」という前提で結婚して、たとえ「お互い絶対に裏切らない」という誓約を交わしていたとしても…
人の心なんて、本当に「あて」になりません。
もしも、熟年時に深刻な夫婦喧嘩をして、「別れよう」となった時に…
「老後に、世話をし合うって約束したじゃないか!」
なんて言ったところで、そんな約束には何の「強制力」もない…ってことなんです。
「老後のために」は間違い?
つまり、結婚の時点で「老後のために」を考えても仕方がない、ということです。
あなたは今、あなたと恋人の「老後の状態」をイメージできるでしょうか。
10年先の未来だって予測できないのに…
「どんな老人になっているか」なんて、そんなこと想像もつかないですよね。
それなら、そんなあやふやな「老後」などというものに結婚の目的を設定するよりも…
「今年の幸せ」
「来年の幸せ」
ということに集中して、着実に夫婦関係の「向上・改善」に取り組んだ方が価値的だと思いませんか?
まとめ
いかがでしたか。
今回は、「老後のために」という目的で結婚をするのが「間違ってる」と言える3つの理由についてご紹介してきました。
1.
熟年で愛し合っている夫婦は少数派
2.
結婚生活や育児など、40年間のハードルは高い
3.
「老後も夫婦を続ける」という保証がない
すべては「今」の積み重ねですから、あなたと恋人の「今」の関係が、そのまま老後の関係にも反映されていきます。
未来はすべて、現在の結果です。
「夫婦の老後」などは一旦忘れて、まずは「あなたが今すべきこと」に集中するようにしましょう!