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アラサーの人生の指針「三十而立」の意味を知ろう~自立との違いは?

アラサー三十而立

「三十而立(さんじゅうじりつ)」という言葉を、ご存知でしょうか。

「聞いたことはあるけれど、意味がよくわからない…」って感じですよね。

アラサー世代は、その後の人生の方向性を決める上で、非常に重要な時期です。そして、この時期に模範とすべき生き方として古くから伝わっているのが、「三十而立」なんです。

そこで今回は、アラサー世代としてぜひ知っておきたい、「而立」「三十而立」の正しい意味やその教え、また、よく似た言葉である「自立」や「独立」との違いなどについて、ご紹介していきます!

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「三十而立」って何?

「三十而立」は、単に「而立」とだけ言うこともあります。

まず、「三十而立」というのは、古代中国の有名な思想家、孔子の言行録である『論語』にある言葉です。

「十有五にして学に志す、三十にして立つ、四十にして迷わず…」と、続きます。

現代語の意味としては、「15歳で学問を志した、30歳で独立した、40歳で迷いがなくなった…」と、なります。

孔子の論語をもとにした哲学である『儒教』が我が国へ伝えられて以来、この教えは、「この年齢になったらこうなるのが理想」という、人生の指針として語り継がれてきました。

このうち、アラサー世代が目指すべき項目は、「三十にして立つ」の部分です。これを漢文で書くと「三十而立」となり、このことから、30歳前後の年齢、アラサー世代が目指すべき境地を「而立」「三十而立」と呼ぶわけです。

三十而立ってどういう意味?

でも、「三十而立なんだから、シャキッとしなさい!」って言われても、なんだか意味が漠然としていて、よく分からないですよね。

孔子自身も、「三十にして立つ」としか言っていませんから、この「立つ」という言葉に対して、さまざまな解釈が可能になります。

「独立する」という意味

孔子の言った「立つ」という言葉は、一般には、「自立する」「独立する」と訳されることが多いです。

「自立なんて無理… もうしばらくは、親と同居がいいかも…」
「独立するのは、さすがにちょっとリスクが大きいかも…」

と、心配しなくても大丈夫です。

「自立」や「独立」というのは何も、一人暮らしをするとか、自分の店を持つとか、自分の会社を起ち上げるとか、そういうことに限りません。

むしろこれは、そういう実質的なことではなく、むしろ、精神的な「独立した人格を持つ」のような意味合いです。つまり…

●あれこれと目移りせずに、自分の考えをしっかり持つ。

●他人の意見や言動に左右されず、自分の夢や目標に従って生きる。

このような生き方が、孔子が「三十而立」の言葉を通して教えているところであり、アラサー世代が目指すべき、「三十而立の精神」ということになります。

「而立」を実践するには?

三十而立とは、「自分の考えや信条を、しっかり持つことである」というお話をしました。

つまり、そうした自分の確固たる心情によって「立つ」ということです。

それでは次に、三十而立を実践するための、具体的な方法についてご紹介していきます。

最低1年間は、1つのことに集中してみる

アラサー世代として独立した人格を持つためには…

できれば、30歳になるまでに、最低3年間は、何か1つのことに打ち込んでみましょう。

「え、でも、毎日会社に行かなきゃいけないし、何かに打ち込むなんて無理…」と、心配する必要はありません。

「3年間打ち込む」とはいっても、朝から晩まで、1日も欠かさず、という意味ではないからです。(もちろん、それが出来るに越したことはありませんが…)

むしろ、少しずつでもいいので継続して何かをやり続けることが、アラサーの年代にとっては最も大切なことなんです。

30歳までに、何かスキルを身につけよう

仮に、あなたの年齢を27歳としましょう。

すると、30歳までにはあと3年ありますよね。

そこで、「この3年間で、何かのスキルを身に付ける」と、考えてみてはいかがでしょう。

たとえ仕事が忙しく、毎晩遅くに帰宅していたとしても、自分の自由になる時間が少しはあるはずです。

朝と夜、あるいは通勤電車の中だけでも、毎日2時間は確保できるのではないでしょうか。その時間を「スキルの習得」に充ててみましょう。

3年間続ければ、どんなことでも習得できる

例えばあなたが、副業のための勉強をするとします。

毎日2時間ずつでも3年間続ければ、少なく見積もっても、2,000時間は勉強に充てることができます。

これだけの時間があれば、どんなことでも習得できそうな気がしてきませんか?

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成功体験が「而立」につながる

また、「継続してひとつのことを成し遂げる」ということを一度経験しておくと、その後、また新たに何かを始める時にも自信につながります。

これは、「自分はこのようにして物事を成し遂げる」という指針となりますから、まさに「三十而立」の境地だといえます。

近道を探そうとしない

何かを成し遂げるうえで大切なことは、「近道を探そうとしない」ことです。

ネットなどでは、「1時15分の作業で月収10万円」のような謳い文句で副業を斡旋してくるようなサイトがゴロゴロあります。

また、こうした副業以外にも、「1日10分の練習で…」「電車の中で聞き流すだけで…」というような、「手軽さ」を前面に出した勧誘は、巷(ちまた)にあふれています。

しかしあなたは、「三十而立」の境地を目指すアラサー世代として、こういった物言いに耳を貸してはいけません。

手軽さを追い求めすぎると、「とりあえず色々かじってみたけれども、何も身についていない…」という残念な状態になってしまいます。

いわゆる、「中途半端」な状態です。

これでは、自身にもつながりませんから、「三十にして立つ」ことはできませんよね。

「手軽に」「簡単に」「誰でもすぐに」のような甘言に迷わされることなく、人生で最も重要なアラサーの時期を、何事もコツコツ地道に取り組んで、「三十而立」の境地を目指していきましょう!

まとめ

いかがでしたか。

今回は、「三十而立」の意味やその教え、具体的な実践方法などについて、ご紹介してきました。

三十而立とは、言い方を変えれば、「自分はこのやり方でこれからも生きていく」という、生き方の指針を身につけることです。

そして孔子は、その揺るぎない境地を「立つ」という言葉で表現しているわけです。

ぜひ、参考にしてみてくださいね!

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