「自分には、何も取り柄がない…」と、思い込んでいませんか?
【 三十而立(さんじゅうじりつ)】の記事でもご紹介したとおり、アラサーの時期は、「自分はこのようにして生きる」という、人生の「芯」を確立するための、最も大切な時期です。
そのためには、30歳を迎えるまでに、自分の取り柄や長所をしっかり自覚することが必要不可欠です。
そこで今回は、あなたが確実に自分の「取り柄」を手に入れるための、とっておきの方法をご紹介していきます!
「取り柄」ってそもそも何?
まずあなたは、「取り柄」というものをどのようにイメージしていますか?
もしも、「パソコンに強い・プログラミングができる・計算が得意…」など、特技や専門分野のようなものを「取り柄」だと考えて、「自分には取り柄がない…」と思い込んでいるなら、それは「勘違い」です。
取り柄というものは、そうした具体的な技能だけに限りません。
だって、もしそうなら、そうした特技がない人は、みな「取り柄がない」ということになってしまって、それではあまりにも夢がなさすぎますよね。
では、取り柄とは、一体何なのでしょうか。
結論を先に言ってしまうと、取り柄とは、「あなただけが、生まれながらに持っているもの」です。
つまり、良いことも悪いことも、すべてがあなたの「取り柄」です。
ですので、「取り柄がない人」なんていないんです。
長所だけでなく短所にも目を向けてみる
また、「取り柄」というと、「よく気が利く・根気がある…」などの、いわゆる「長所」にばかり目がいってしまいがちです。
こうなると、「自分には大した長所もないし…」と、落ち込んでしまいますよね。
でも、あなたの短所が、取り柄になることだってあります。
あなたの短所が取り柄になることもある
例えば、あなたが「怒りっぽい性格」だったとします。
「怒りっぽい」というのは、一般には「短所」として扱われがちです。
でも、そうした怒りの感情があることで、悪事を見逃さなかったり、思ったことをすぐに行動に移せたり… など、自分の「プラス」のエネルギーに変えられるのなら、それはむしろ「良いこと」です。
「怒りっぽい」という性格を、「瞬発力がある・行動力がある・情に厚い…」のような言い方で表現することだってできます。
結局のところ、「それを良いことに使うかどうか」という違いでしかないんです。
のび太くんの取り柄を考えてみる
『ドラえもん』に出てくる、のび太くんを思い出してみてください。
彼は、いじめられっ子で気が弱い性格かもしれませんが…、「他人を害することを絶対にしない」という優しさがあります。
現に、しずかちゃんが、未来の世界でのび太くんを結婚相手に選んだのも、その「圧倒的な優しさ」が理由です。
ですので、30代を目前にして、「取り柄がない」と悲観するのではなく…
あなたの長所も短所も全部ひっくるめて、「自分の特徴・特性」というものに対し、もっとポジティブに向き合ってみてはいかがでしょうか。
おそらく、数多くの「あなたの取り柄」が発見できるはずです。
もっと自分に自信を持ってみよう
自分と向き合う上で肝心なのは… 「自分の特徴に自信を持つ」ということです。
あなたが「自分の特徴に自信を持つ」ことができたとき、それははじめて「取り柄」となります。
でも、「自身が持てないから、悩んでるんじゃないか…」と、考えてしまいますよね。
そこで必要なのは、「とりあえず何かに熱中してみる」という姿勢です。
自信を持つために必要なこと
例えば、あなたが昆虫採集が好きだとします。
大人で、昆虫採集が趣味という人は少ないので、あまり周囲からは認められないですよね。
でも、もしもあなたが昆虫のことを調べ尽くし、ホームページなども立ち上げて、ファンを獲得できるまでに至ったなら…、あなたの「昆虫採集の趣味」は素晴らしい「取り柄」になります。
このことがあなたの大きな自信につながり、また、その後も、昆虫採集の趣味を副業に活かせる可能性だって十分あります。
とことんやりこめば「自信」になる
先の例で言えば、昆虫採集を、一人でただ漠然とやっていた頃は、「珍しい趣味・マニアックな趣味」と言われていたとしても…
ある一定のレベルまで極め尽くせば、「世間はそのことを認める」ということなんです。
つまりは、これが「あなたにしかない取り柄」ということです。
取り柄を新しく探す必要はない
ですのであなたも、「新しい取り柄を持とう」とか、「何か新しいことを始めよう」とか、そんなことをする必要は、全くありません。
今までのあなた通り、あなたが好きなことに没頭していけばいいんです。
それは、いずれ必ずあなたの取り柄となり、あなたの身を助けてくれます。
自分の取り柄を見つける方法
「自分はこれをするのが大好き」というものを自覚して、それに没頭すること。…これが、最高の状態です。
でも、どうしても、そういう自分の特性が見つからない、という時もありますよね。
そんなときは、いったん他人からの「評価」にゆだねてみましょう。
他人が褒めたら、それは「あなたの取り柄」である
あなたはこれまでに、何かをして「褒められた」という経験はありませんか?
どんな些細な事でもかまいません。
小学校のときの先生や、友人や先輩などに、1回でも「すごいね!」「上手だね!」と褒められた時のことを思い出してみてください。何か1つはそういう思い出があるはずです。
1回でも他人に褒められたことがあるなら…
それは、まぎれもなくあなたの「取り柄」です。 自信を持って継続してみましょう!
まとめ
今回は、「自分には何も取り柄がない」と考えている、アラサー世代が知っておくべきポイントとして…
●短所も取り柄になる
●プラスの方向に活かせる自分の特性はすべて取り柄である
●自分の特徴や特性に自信を持つ
●他人に褒められたことは取り柄になる
以上のポイントについて、ご紹介してきました。
30代までに身に付けた「自信」は、その後の人生を大きく左右します。
あなたにしかない取り柄を見つけ出すこと。…それこそが、30代を目前に控えた今、あなたがやっておくべきことなんです。