「人間関係がうまくいかない」
「人と会話すると、パニックに陥ってしまう」
「他人から攻撃されるのではないかと不安を抱いてしまう」
…と、悩んでいませんか。
近年、こうした症状は「社会不安障害」と呼ばれ、精神疾患の1つとして位置づけられています。
アラサーともなれば、社会的責任も増し、後輩を指導する立場でもありますから、こうした社会不安障害はなんとかしておきたいところ。
しかし、ここで薬に頼ってしまうと一生薬のお世話になる恐れもありますから、できれば薬は使わずに自力で寛解を目指したいですよね。
今回は、そんな対人恐怖の悩みを抱えてしまっているあなたに、その原因と確実に改善するための方法についてご紹介するとともに、代表的症例の「動悸」をいとも簡単に沈める方法をご紹介していきます!
社会不安障害って何?
「社会不安障害」とは、「他者や社会に対する漠然とした不安がつきまとい、パニック状態に陥ってしまう」といった症状全般を指す医学用語です。
以前は、こうした症状は「対人恐怖症」と言われていましたが、近年、ネット上ではもっぱら「社会不安障害」の用語が使われています。
社会不安障害は、その症状がひどくなると、他者との会話や交流が一切できなくなり、社会生活を営むことが困難になってしまうため、早期発見と対策が最も重要になります。
では、まず初めにその原因から見てみましょう。
社会不安障害の原因は?
主な原因は3つあります。
●幼少期にいじめを受けていた
●親や周囲の大人から、日常的に「否定」や「抑圧」を受けてきた
そして、これらの過去の原因によって…
●恐怖やストレスに対し、日常的に脳が萎縮して不安を感じる体質になってしまった…
以上が、社会不安障害の主な原因です。
日常のトレーニングで改善できる
このうちはじめの2つ、つまり過去のトラウマを完全に消し去ることはできません。
過去に起きてしまったことは、決してくつがえらないからです。
でも、たとえトラウマそのものは記憶から消せなかったとしても、今あなたを直接苦しめている「漠然とした恐怖や不安、緊張、動悸」…
これらは、日々のちょっとしたトレーニングで大幅に改善することができるんです!
社会不安障害の改善方法は?
社会不安障害の最も代表的な症状は「動悸」です。
おそらく、あなたも「人前に出ると激しい動悸を感じる」という症状を日常的に体験しているのではないでしょうか。
そして、こうした動悸が精神へも変調をきたし、パニックや不眠などの症状へとつながっていきますから、動悸が出た時に、これを抑える方法さえきちんと知っていれば…
社会不安障害症状をそこでストップさせることができ、寛解の可能性が飛躍的に増大するというわけです。
そこで、この「動悸」を確実に抑えるための方法をご紹介します。
「呼吸コントロール法」とは?
動悸をしずめる方法として最も効果が高いのは、「呼吸コントロール法」です。
読んで字のごとく、「自分の呼吸を意識してコントロールする」という方法です。
「えっ、そんな単純な方法でいいの?」と、思われるかもしれませんが、これは「認知行動療法」として、医療の場でも正式に行われているトレーニング法なんです。
ポイントはたったの5つだけです。 かなりシンプルなので、あなたもこれを読みながらさっそくやってみましょう!
「呼吸コントロール法」を実践しよう
1.
鼻で息を吸う。
2.
吸う時は、下腹をゆっくり膨らませるようなイメージで、腹式呼吸。
3.
口で息を吐く。
4.
吸う息よりも、吐く息が長くなるよう、意識してゆっくりと吐く。
5.
最低3分間は繰り返す。
…これだけです。
どうでしょう? かなり簡単ですよね。
ほんの数回繰り返しているだけで、なんだか気持ちが落ち着いてきませんか? これを3分間続ければ、動悸は確実にしずめることができますよ!
呼吸コントロール法を行なうメリット
この「呼吸コントロール法」には、2つの大きなメリットがあります。
●いつでもどこでも、気軽にできる
●人目を気にする必要がない
世の中には、ストレスを解消したり、気分を落ち着かせる方法として、ヨガやストレッチなどの方法もあります。
…でも、ヨガやストレッチには、「人前でできない」というデメリットがありますよね。
公園などの屋外ならばまだしも、「会議室の中で急に激しい動悸に襲われた」…というような場合、その場で突然ストレッチを始めるなんて普通はできません。
その点、今ご紹介した「呼吸コントロール法」であれば、人目を一切気にせず、たとえ仕事中や会議中であってもすぐに行なうことができて確実に効果が得られるんです。
まとめ
今回は、社会不安障害の最も典型的な症状である「動悸」の改善方法として…
「呼吸コントロール法」についてご紹介してきました。
「鼻で吸って、お腹に入れて、口から長めに出す」
たったこれだけで、あなたの動悸がしずまり、不安感や恐怖感が嘘のように解消されていきますから、日々の生活に、ぜひ「呼吸コントロール法」を取り入れてみてくださいね!