「濃い人生」という言葉を聞いたことはありませんか。
長い下積みや挫折などの障害を乗り越えて、たくましく生きている人の人生を指して、「濃い人生」なんて言い方をすることがあります。
波乱万丈とは違うの?
昔は、「波乱万丈」なんて言葉がありました。
「波乱万丈」は、どちらかと言うと、歴史上の人物とか成功者や有名人に対して使うことが多く、一般の人の人生にはあまり使われません。
でも、「波乱万丈とまでは言わないものの、一般の人の中にも結構すごい人生を歩んでいる」と、言われる人も世の中には数多くいますよね。
近年は、そういう人生を指して、「あの人の人生、濃いよねー」なんていう言い方をするようになりました。
あなたも、そんな「濃い人生」を歩んでみたいと思いませんか?
そこで今回は、「濃い人生」と呼ばれる人に共通する3つの特徴と、あなたの人生を濃くする方法についてご紹介していきます!
1.ハンデを強みに変える
「濃い人生」と呼ばれる人たちには、「ハンデを強みに変えた」という共通点があります。
例えば…
「刑務所内で、囚人生活を長年経験していた人が、出所後に刑務所での生活を活かしたビジネスを始める」
…というケースがあります。これなどは、「濃い人生」の典型です。
普通、「刑務所に入っていた」というのは、一般の人の感覚からすれば、それだけでも相当なハンデです。
しかし、そこを敢えて、自分の強みに変えて…
刑務所への仕出し弁当屋を始めてみたり、出所者を悪役俳優として派遣する芸能プロダクションを立ち上げてみたり… という人が実際にいます。
こういうのは、明らかに「濃い人生」です。
「刑務所での経験を活かそう」なんて普通は考えませんよね。でも、人生ではどんなことがチャンスになるか分かりません。
あなたが今、苦しんでいることや辛い挫折の経験が、実は将来、人の役に立つようになるかもしれない…ってことなんです。
2.浮き沈みがある
濃い人生の最も大きな特徴は、人生に「浮き沈みがある」ということです。
例えば…
●億単位の借金を背負って事業を成功させる
●うつ病を乗り越えて心理カウンセラーとして著作活動を行う
…などです。
ここで、「そんなすごいこと、とても俺にはできないよ」…なんてことを考える必要はありません。
なにも、事業を成功させたり有名になったりすることだけが「濃い人生」の条件ではないからです。
冒頭でお話ししたように…
「世間的な大成功」と呼べるほどではなくても、本人にとって非常に困難な障害を乗り越えて、何かを達成できたとき、その人の人生は「濃い人生」と呼ばれます。
落差が大きい
彼らに共通しているのは、「成功した」という結果ではなく、「落差」です。
例えば…
うつ病や対人恐怖症になって家から一歩も出られない、という人がいたとします。
しかし、なんとかそれらのハンデを乗り越えて、外へ出て普通の仕事が人並みにできるようになった、というのであれば…
その人は充分、「濃い人生」を歩んでいることになります。
その人がしている仕事は、いたって普通の仕事かもしれません。
しかし、そもそも、うつや対人恐怖症で悩んでいる人にとっては…
「外で普通の仕事をする」ということ自体が、とてつもなくハードルが高いことなんです。
つまり、「人並みのことができなかった人が、できるようになる」というのが、人生を濃くするためには必要不可欠…ってことです。
弱点を克服する
あなたにも、「これだけはどうしても人並みにできない」という、弱点というか苦手なことがあるはずです。
そこに向き合って、「長い時間がかかってもいいから、乗り越えてみよう」と取り組み続けるなら…
あなたも十分、濃い人生を送ることができます。
3.下積みが長い
「濃い人生」の人たちに共通しているのは下積みの期間が非常に長いことです。特に、芸術家などはその典型です。
例えば、あなたが絵を描くのが趣味だとします。
1年や2年描いたところで、ものになるのは難しいかもしれませんが、10年、20年…と描き続けていれば、あなたなりの「画風」というものが必ず出来てきます。
賞に応募したり個展に出したりするうちに、あなたの絵を気に入ってくれる「ファン」がいずれ必ず現れ、世間にも認められるようになります。
そうなれば、たとえ有名にはならなかったとしても、確実に「濃い人生」です。
あの経験があったから今がある
若い頃に成功した人は、こうした「濃い人生」の喜びを味わうことが出来ません。
長い下積みを経験した、あなただからこそ味わえる「深い喜び」があります。
また、先程の「刑務所」の例で言えば…
刑務所に入るような原因を作って、実際に逮捕されて刑務所生活を強いられる… これらの経験はすべて、いわば「下積み」のようなものです。
その経験があったからこそ、今、すべてを活かせるお仕事が出来ているわけです。
焦らなくていい
人は誰しも、今の苦しみが「1日でも早く終わってほしい」と願っています。
あなたも、今の辛い状況が「早く終わらないかなぁ…」と考えているはずです。
しかし、苦しみの期間というのは、人それぞれです。
学校を卒業してすぐに才能が開花する人もいれば、10年20年たっても芽が出ず、30年経ってようやく認められるようになった… なんていうケースは、世の中には数多くあります。
下積みが長いほど喜びも大きい
もちろん、楽なのは「すぐに開花する」ほうですが、その分、喜びは「濃い人生」の人にはかないません。
苦しみ、挫折、不遇… これらはすべて「下積み」の期間です。
下積みが長かったからこそ、成功した時の喜びもひとしおなんです。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、「濃い人生」と呼ばれる人たちに共通する特徴として…
1.
ハンデを強みに変えている。
2.
落差・浮き沈みが大きい
3.
下積み・不遇の期間が長い
以上、3つのポイントについてご紹介してきました。
ですから、あなたも、「いつになったら、今の状態が良くなるんだろうか…」なんてことを考えて、焦る必要は全くありません。
「必ず良くなる」「無駄な経験は何もない」と信じて、今のあなたの目の前の課題に取り組むようにしましょう。
そのときに、あなたはきっと「濃い人生だった」と言って、今の状態を懐かしく振り返ることができますよ!