「人間関係リセット癖」で悩んでいませんか?
「中学や高校などを卒業し、新しい環境に身を置く度に、それまでの人間関係を全てリセットする」
そういったことを指して、近年では「リセット癖」という言い方をしています。
マスコミやネット記事などで紹介されたこともあり、今や「リセット癖」という言葉は、流行語のようになっている感さえあります。
リセット癖のある人は、環境が変わる度に人間関係が「ゼロ」になってしまうので、「常に友達がいない」という状態になりがちです。
そこで今回は、リセット癖で悩んだときに知っておくべき「たった2つの思考法」についてご紹介していきます。
1.過去の関係は修復しなくて良い
リセット癖で悩む人にありがちなのが、「中学や高校の友人たちともう一度繋がりたい」という悩みです。
おそらくあなたも、中学や高校の人間関係をリセットしてしまって、後悔しているのではないでしょうか。
しかし、「関係をもう一度修復させよう」と考える必要はありません。
喧嘩したわけではない
なぜなら、リセット癖というのは、「喧嘩別れ」とは根本的に違うからです。
喧嘩別れなら、仲直りしててもう一度やり直す、ということが可能ですよね。
でも、リセット癖の場合…
「特に喧嘩をしたわけでもいざこざがあったわけでもなく、関係が自然消滅してしまった」
という状態ですよね。
これはつまり、消滅するのが「自然の成り行きだった」ってことです。
消えるべくして消えた関係をわざわざ努力して回復させる必要なんてありません。
むしろ、そっちの方が不自然です。
自然消滅は普通のこと
そもそも、過去の関係が自然に消滅するというのは、昔から普通にありました。
たまたま現代では、それを「リセット癖」と呼んでいるだけの話です。
例えば、あなたのお父さんを想像してみてください。
お父さんは、何歳になっても、小中高の友人と付き合いを続けていたでしょうか。
そんなことはないですよね。
近所付き合いとか、仕事の付き合いとか、その時その時で、最適な人間関係を維持しているはずです。
そしてその方が、むしろ自然な状態です。
リセット癖を悩む必要はない
もしも仮に、あなたがリセット癖を解消しようとして、中学時代の友人にメッセージを送ってみたところで…
特に共通の話題があるわけでもないので、どうせすぐに疎遠になるのがオチです。
そんな風に結果は見えているのですから、「修復させよう」とか「もう一度連絡を取ってみよう」なんてことを考えなくていいんです。
ましてや、リセット癖で悩む必要なんてありません。
過去の人間関係は、消えるべくして自然に消えていった… と、割り切って考えることが先決です。
2.お互い必要としていなかった
人間関係を「リセットしてしまった」と、ネガティブに考えてしまうのは禁物です。
過去の人間関係がリセットされたことを落ち込むのではなく…
「お互い、必要としていなかっただけ」と考えるようにしてみましょう。
例えば、あなたの家が八百屋さんを営んでいたとします。
この場合、あなたのお店を訪ねてくるのは、野菜を買いに来るお客さんですよね。
野菜を求めていない人は、あなたのお店には来ないわけです。
人間関係も、それと同じです。
つまり、あなたを必要としている人がいるなら…
つながっていようがいまいが、いつでも人間関係が生まれる、ということです。
必要なら当然つながる
もしも旧友が、あなたにしかできないような用事があれば、当然あなたに連絡を取ろうとするでしょう。
あなたにしたって、もしも友人に重要な相談事があれば…
リセットしたとか、リセットしていないとかに関係なく、普通に連絡を取るだろうと思いませんか?
あなたが今、過去の友人たちとの関係をリセットしているのは…
あなたも友人も、「お互い用事がないから」と、シンプルに考えるようにしてみてはいかがでしょうか。
ぼっちは怖くない
そもそも、「リセット癖」なんていう言葉が流行する背景には、「ぼっちを恐れる」という現代の世相があります。
つまり、ぼっちになることを極度に恐れる人たちは、特に用事がなくても過去の友人をリセットせずに、関係をつなぎとめておきたい…という、ただそれだけのことです。
でも、お互い用事があれば、自然と関係はできていきます。
リセットしたからと言って、何も気に病む必要なんてありません。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、人間関係リセット癖で悩んだときに有効な思考法として…
1.
過去の関係を修復する必要はない
2.
お互い必要としていなかった
以上のポイントについてご紹介してきました。
「リセット癖」なんていうのは、ただの流行語に過ぎません。
昔から普通に行われてきた「関係の自然消滅」を、今風に言い換えているだけの話です。
自然消滅した関係なんて気にせず、今あなたにとって確実に必要な関係にだけ集中するようにしましょう。