・眠りが浅い
・夜中何度も覚醒する
こういった症状を総称して、「睡眠障害」と呼びます。
睡眠障害で一番つらいのは、「眠りが浅すぎて、起きてからも眠気が覚めない」という点ですよね。
こうした状態が続くと、仕事にも支障をきたしてしまいます。
今回は、こうした「睡眠障害による昼間の眠気」の悩みを飛躍的に解消できる、4つのテクニックについてご紹介していきます。
1.「よく寝た」を口癖にする
朝、目覚まし時計が鳴ったら、熟睡できてもできなくても、「よく寝た」と、口に出して言うようにしてみましょう。
つまり、「自分はよく眠れた」と思い込む…ってことです。
「えーっ!? そんなことで、眠気が解消されるの?」
そう思いましたよね?
たしかにそう感じるのもごもっともです。
しかし、実際のところ、「よく寝た」と自分に言い聞かせ、そのように思い込み、それを口に出して言うだけでも、かなり大きな効果が見込めます。
海外で行われた実験では、熟睡できない人が、朝「よく寝た」と声に出すことによって、実際に眠気が覚めるということがわかっています。
これはつまり、脳をだましているんです。
脳をだます
私たちの脳は、現実はそうでなくても、強く思い込むことでホルモンが分泌されて、実際に体に影響を与えます。
「眠気」にも、これを応用しようというのが上記の実験です。
「あー、よく寝た」と口癖にして言っていれば、それが刺激になって、脳は「起きよう」という指令を体に与えます。
そうすると、昼間の眠気は大幅に解消されるようになるでしょう。
反対に、不眠で悩む人の多くは、「全然眠れなかった…」ということについて考えすぎる傾向があります。
「昨夜も眠れなかった・眠い」
そんな風に、睡眠のことばかり考えてしまうと、脳がそれに反応して、昼間にもかかわらず体を眠らせようとする…
こうして眠気が起きるという悪循環に陥ってしまいます。
脳が思考の原点であることを考えると、思い込みで脳をだますというのも不可解ですが、事実、思い込みにより脳の制御は可能です。
昼間、「眠れなかった・眠い」と考えるのではなく、夜、熟睡できてもできなくても、朝起きたときには「あー、よく寝た!」と、声に出して言う…
こうやって脳をだますのが、最も手軽で効果的な眠気の解消方法です。
2.寝起きに伸びをする
また、「寝起きに伸びをする」というのも、眠気の解消には効果的です。
寝ている状態のときは、関節や姿勢などが曲がったままになっています。
朝起きたときはまず、全身をぐっと伸ばすようにすれば、体が活動を始めます。
また、全身を伸ばすことで、血行も良くなりますから、脳に血液が運ばれ、眠気を覚ましやすくなります。
3.すぐに太陽の光にあたる
朝はなるべく決まった時間に、太陽の光に当たるようにしましょう。
たとえ、マンションなどで、太陽光が差さないような環境であっても、屋上へ出るとか、少し散歩して見晴らしの良いところへ行ってみるなど、積極的に太陽の光を浴びるようにしてみましょう。
私たちの脳には、「松果体」という、太陽光を取り入れるための器官があります。
松果体が太陽光を受けることで、脳は体に対し、目覚めの指示を出すようになります。
たとえ夜、熟睡できなくても、朝はなるべく太陽光を浴びるようにしましょう。
そうすることで体は覚醒しやすくなります。
4.朝、鏡の前で笑顔
また、「朝、笑顔を作る」というのも、目覚めには効果があります。
これは、笑顔になることで、「ドーパミン」というホルモンが分泌されるからです。
ドーパミンは、やる気や前向きさなどを司っていて、別名「やる気ホルモン」とも呼ばれています。
ドーパミンが分泌されると、私たちの脳は「意欲的」になりますから、眠気や疲れを解消することができます。
朝起きたら、「まず初めに鏡の前で笑顔を作る」これを習慣にしてみましょう。
熟睡は難しい
今回のテーマで、覚えておいてほしいのは…
「睡眠障害の人が、熟睡できるようになるのは難しい」ということです。
そのため、「熟睡するための方法」を実践するのは、あまり現実的ではありません。
「寝よう」と考えれば考えるほど寝られなくなり、余計にストレスがつのっていってしまうからです。
睡眠障害に陥ったときは、「寝よう」と考えるのではなく、次善策として、「翌日に眠気を持ち越さない方法」の実践をおすすめします。
たとえ夜寝れなくても、翌日の眠気を抑えられれば、昼間、充分に活動ができて、様々なものごとに支障を来すこともないでしょう。
こうなれば、悩みの半分は解決したも同然です。
昼間の眠気が解消されて、仕事で充分に活動できるようになれば、夜もまた熟睡しやすくなる「良い循環」に戻っていける可能性も高まります。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、「夜、熟睡できなくて、翌日に眠気を持ち越してしまう」
という悩みの解消法として…
1.「よく寝た」を口癖にする
2.寝起きに伸びをする
3.すぐに太陽光に当たる
4.朝、鏡の前で笑顔
以上、4つのポイントについてご紹介してきました。
「熟睡するためにはどうすればよいか…」
眠れないと、ついそんなことばかり考えてしまいますが、睡眠に関して考えれば考えるほど、眠れないことがストレスになります。
それよりも、「眠気を持ち越さない方法」を実践する方が効果的で、且つ、昼間活発に活動できてこそ、夜の熟睡へと繋がっていくんです。
今回ご紹介した方法は、手軽に実践できるものばかりなので、ぜひ試してみてくださいね!